ハンスイムグリュック社の宇宙をテーマにした新作リフトオフを遊んだのでプレイ記に少しまとめてみました。

デザイナーはジェローエン・ヴァンダースティンという新人らしく、アートワークなどの雰囲気もこれまでのハンス作品とは一味違った感じ。


(ちなみにハンス系はこれまで15作以上は遊んでいる好きなメーカーの一つで、ロシアンレールロード、マルコポーロの旅路、ダイナスティなどお気に入りも多数)



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12歳から
2〜4人用
60〜90分


ロケットを打ち上げてミッションを宇宙に運ぶのが目的のゲームで、ルールとアイコンに慣れてしまえばサクサク遊べそう。

遊び始めてすぐにグランドオーストリアホテルのゲーム感にも少し似てるなと個人的には感じました。

スペシャリスト(スタッフ)カードをドラフトする流れなんかもありますが、特にロケットを打ち上げる(ホテルに宿泊させる)度に入る得点やボーナス効果を絡めて勝利点を積み重ねていく得点感など。
後半に向けて噛み合うとぐんぐん勝利点を伸ばせる爽快感がどちらの作品もあります。

ちなみに我が家では得点がシビアなウヴェ作品などよりこちらのタイプの方が合うみたい。
(お互いテキスト系は苦手なのでアイコンで遊べるのも嬉しいポイント)



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初プレイ記 
2人戦

とりあえずルール確認しながらのお試しプレイだったので、カード効果などもその都度チェックしつつまったり進めてみる。

自分のロケットに荷室や動力を加えたりとアップグレードできるところも、オケアノスという作品の潜水艦みたいでなかなか楽しい。
これによりロケット打ち上げ時の積載能力を上げたり価格コストを抑えたりもできます。



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ゲーム終了時ボーナスとなる個人目的カードも3枚づつドラフトしてから所持。


ゲーム最後に獲得できる得点はこちら。
1. 終了時ボーナスカード
2. 終了時系ミッションカード(砂時計アイコン)
3. 緑の技術カード
4. 5金につき1点

この時はまだ知らなかったけれどレベル4の終了時ミッションカードには、3枚集めると105点取れてしまうサテライトネットワークなど一気に逆転を狙えるようなものもあり。

大筋としては低いレベルのミッションで得点を稼ぎつつ、後半のレベル4打ち上げのための下地を作っていく感じなのかな。
目的カードにもよりますが。

理想として前半は研究所レベルを上げて1章の素点が高いうちに、ガンガン打ち上げ点も稼いでいきたいところ。

1章と2章に分かれているところなどは同じ宇宙テーマのリワールドも少し頭をよぎりましたが、リフトオフは2章も基本的にやることは同じと遊びやすいところも好印象でした。



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結果はちょこちょこルールミスもありましたがゲーム中も楽しめて、特に相手はとても気に入った様子だったのでよかった。

自分的にも遊ぶ前は正直あまりそそられなかったものの、思った以上に好感触で評判がなかなか良いのも頷けました。




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正しいルールで翌日もう一戦。

気をつけたいルールも参考までにいくつかあげておきます。
1. ミッションカードを取るときは一つの山からで、同じ内容のものは持てない。(各レベル7枚まで)

2. 発射マークについているコストを安くする効果やレベル4の研究所にある重量上げ効果は各ターン1回のみ。



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ロケット発射の条件も色々あります。
1. 発射コスト(お金)
2. 積載能力(重量チャート)
3. 各ミッションに必要な技術と研究所レベル
4. 1回の打ち上げにつき1発射マーク必要


なかなか大変ではあるもののどんどんミッションが宇宙に打ち上がっていくのは爽快で面白いし、得点に影響なくボード上で組み上がっていく宇宙ステーションのモジュールタイルも遊び心があっていい。



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結果はお互い10枚以上のミッションを宇宙に運んでいい勝負でしたが、最後に宇宙ステーション系の終了時ボーナスが噛み合ってくれて250点と自分が少しリードでした。

(ちなみに付いていた和訳ルールにはステーションにある投資コマ一つにつき7点とありますが、カウントするのは自分のコマだけ)


リフトオフはスペシャリストカードの出順によってもゲームが左右されるので、適度な運要素もありつつそれにより毎回違う展開も楽しめそう。
これくらいの運要素も絡めてある方が他の場でもおすすめしやすいし、わりと今後も活躍してくれるかもです。


自分は勘違いして和訳付き版を購入しましたが、アナウンスされている完全日本語版は名称などの雰囲気を味わえてより遊びやすいかと思います。






リフトオフ 日本語版
アークライト(Arclight)
2019-12-12