2018年11月

4

アルティプラーノはエッセン2017に発表されたシュトックハウゼン作品ですが、それから一年ほど経ち日本語版も発売したのでさっそく購入して週末遊んでみました。


南米のペルー南部からボリビア北部に連なるアンデス山脈の高原が舞台で、アルパカのパッケージが一際目を惹く個人的にもお気に入りゲーム。
これまで3〜5人プレイで5回ほど遊んでます。



FullSizeRender



12歳から
2〜5人用
60-120分

アルティプラーノは2017年発売の中で自分に一番ハマった作品で、ほのぼのとしたテーマの世界観に浸りながら産出や交易で入手した商品チップを倉庫に保管していくのも楽しい。
アグリコラのようないい意味でのソロプレイ感もあり。

これまで一緒に遊んだ人たちの反応を見ていてもとても好評でした。



FullSizeRender



スタート時にそれぞれの初期能力みたいな変換アクションマスを持つ役割タイルがランダムに一枚づつ配られるのでゲームの方向性を与えてくれる。(慣れたら後手番プレイヤーから選んでもいい)


石工  食料→石
漁師  食料→魚
商人  食料→1金
木こり  食料→木
牧夫  アルパカ→糸
鉱夫  食料→鉱石
農夫  食料→アルパカ


ゲーム中でも市場アクションで特技タイルを毎ラウンド1枚まで買うことができるので、路線を変えていくことも自由にできます。
とはいえなるべく職業(役割)の特性を活かして序盤から優位に進めたいところ。

同じ土地でできるアクション数を増やしていくのもこのゲームでは効率いいと思います。



IMG_3429



プレイ記その1
通算では6回目だけど2人プレイは初。
(写真ではコマが3つですが子供のが混じってるだけでゲームとは無関係)

今回自分は初めてとなる石工。
道路作りに長けている他、家の建築とも相性が良く前から使いやすそうだと思っていた職業。
道路を伸ばすとチップを多く引けるようになり序盤はありがたい特性。

ただ資源は徐々に枯渇するのでカカオや魚を生産できる新たな施設を作り、交易で取引するのも方法の一つ。
カカオは森で高価なガラスや織物にしたり、魚やお金があれば特技タイルから入手しにくい資源も獲得できるようになる。

また木でボートを作れば手っ取り早く新しい資源を確保できたりもします。


ちなみに同デザイナーによるアルティプラーノのカード版みたいなモーレアという作品もあり。(自分はこちらも好き)



IMG_3434


今回自分の目標カードは相性の良い家3つ建築とガラス4つを持ってること。
序盤にうっかりカカオを生産できる特技タイルを買い損ねたもののなんとかガラスも達成。


しかしこの目標カードは基本版に最初からありつつ拡張扱いというのを購入して知りましたが、確かに初プレイの人には入れない方がいい要素だと感じました。
(経験値の差が出るし特に注文カード系に縛られてしまうと本来の楽しさを存分に味わえないかも)



IMG_3436



結果は道路のために生産した木もボートと相性がよくて倉庫、家、注文カード、目標とまんべんなく手を出しアルティプラーノの世界を満喫できました。



初プレイの相手もこれまでで一番かというほど気に入ったようすでさらに数回遊んでいるので、また改めてリプレイ記にまとめてみようと思います。







アルティプラーノ 完全日本語版
アークライト(Arclight)
2018-11-15





ワイナリーの四季に夏と冬の訪問者カードを差し替えれる、拡張ラインガウ日本語版が発売されたのでさっそく遊んでみました。

カードが変わるだけということで普段通りトスカーナ拡張も入れての2人プレイ。
スパイス的な要素の追加設備と特殊ワーカーも全部投入してます。


こちらの記事もよかったら参照して下さい
↓↓



IMG_3410

ラインガウはヨーロッパに流れる世界遺産ライン川流域にあるドイツワインの生産地。
ちなみにトスカーナはイタリアワインです。


ワイナリーの四季はテーマも素敵なほのぼのワーカープレイスメントで個人的オールタイムベストにも入る作品ながら、メインのワイン作り以外からの勝利点が多過ぎるのがずっと気になってました。

ざっくり言うとこのラインガウは訪問者カードからの勝利点系をほぼなくして、よりワイン作りにスポットを当てた内容とのこと。
その辺りも期待しながらゲームスタート。



IMG_3414

プレイ記
トスカーナ エッセンシャル全部入り&ラインガウ

*ちなみにエッセンシャル版はモジュールとして扱うレベル3の拡張要素はなし

まずはいつも通り人手を増やすために新たな労働者を雇用していく。
この時1金多く払えば特殊ワーカーにできる。

今回ランダムに使用したのはこちら。
①マフィア
ボーナスなしのマスならダブルアクション。
2回連続行動は効率よく強そう。

②政治家
ボーナスありのマスで1金払えばもう一度ボーナスをもらえる。

たまたまでしたが面白い組み合わせの2つになり、どちらも早々にしっかり獲得しました。
(特殊ワーカーは全てのプレイヤーが同じ効果で獲得して使える)

早々といえば追加設備もどちらかというとゲーム序盤に引いていきたいカードですが、こちらは結構めくり運に左右されます。
前回はリストランテを開いて面白かったし使いたかったものの今回はお互い建設せず。
前半はなにかとやることも多くカツカツなゲームなのでよっぽど魅力的な効果でないと建ててる余裕がなかったり。



IMG_3418

ラインガウの効果としては地道なワイン作りをすっ飛ばすものも中にはありましたが、基本的にはワイン作りの手助けになるもの中心で拡張というよりやっと基本になった印象。
こちらの方がよかったです。

とはいえ以前から記事でも触れてますがやはり盤面などからワイン以外で取れてしまう点が多過ぎるのは相変わらず。
それをなくすだけでとてもいいワインゲームになると個人的には思うんですが。




IMG_3422


具体的には特に上の写真のあたり。
今回は特殊ワーカー効果もあり計10点くらいはひょいと、いつも以上に得点を取れてしまいました。

もちろんこれをやれば必ず勝てるとかそういうことではないのですが、もっとワイン系や追加設備から得点をひねり出さざるを得ない環境が理想的かな。


ちなみにシェイクスピアという作品でも同じように感じましたが、ワイナリーは1点の重みがあるゲームだと個人的には思います。



IMG_3417

それでも今回は自分にしてはワイン作りに励んだ方でラインガウ効果はしっかり感じられたのでよかった。
ロゼやスパークリングも作って出荷できたところは特に楽しめました。

テーマだけでなくコンポーネントのこだわりなどにもデザイナーの作品愛が感じられるのもいい。



IMG_3427


ゲームの方は経験値の差があるとはいえあまりにも大差がついてしまいちょっと相手に申し訳ない結果に。
しかしながら気に入ってくれてるようで再戦も望んでいたので、今後のワイナリーの四季はラインガウマストで楽しんでいこうと思います。
















にほんブログ村 ゲームブログ アナログボードゲームへ
にほんブログ村

4

エッセン2018で発売されていたコンコルディアの新拡張ヴィーナスが届いたのでさっそく遊んでみました。
6人までのチーム戦が楽しめるようになった他、通常の個別戦用の新たな要素やマップ入り。


今回は個別2人戦でのプレイ記です。



IMG_3378


初期カードは1枚増えて8枚づつとなり、新たなプレイヤーカラーに白が追加。
全てのカード裏のアートワークもヴィーナス仕様になっていて綺麗。
(ちなみにチーム戦では初期6枚づつ)


個別戦のみに使用する新たな役職カードは決算にヴィーナスを持つマギスター。
自分の捨て札の一番上にあるカードをコピーできるというセルフ外交官のような効果。
ただし元老院はコピー不可です。
この一枚が加わるだけで展開の幅が広がるし、基本ゲームにしっかり溶け込んでいて好感触。



FullSizeRender


ゲーム中に獲得できる場札にも決算にヴィーナスを持つダブル役職カードが登場。
個別戦ではどちらのアクションかを選んで使えるし、マギスターとも相性良さそう。



IMG_3385


拡張ヴィーナス個別戦での主な内容。
①新マップ2面
ヘラスとイオニウム。
どちらもスタート都市はアテネとなり基本版のローマのよう。

ちなみにヴィーナスには基本同封版もあり、そちらには帝国マップと新たにキプロス面もあり。
これで通算マップは13種になると思いますが、どこも当時ローマ帝国が支配していた領域になってます。


②新たな役職カード
個別戦では先程のマギスターとダブル役職カードのみ。(チーム戦は他にもあり)
細かい点では場札の石工がレベル1から2に移動して調整されている。

拡張の主役でもある決算時の新たな神ヴィーナスは1つの属州に自分の家2軒以上につき2点。
なのでヴィーナス1枚につきマックス14点まで獲得可能です。(チーム戦はまたルールが少し変わる)



IMG_3383

プレイ記その1
ヘラスマップ(ギリシャ)
属州10、都市数25
適正2〜4人

ヘラスはイタリアと同じ都市数。
未プレイですが裏面のイオニウムの方は帝国とほぼ同じ広さで、ヴィーナスマップは第2の基本版のような印象。
帝国-イタリアとイオニウム-ヘラスの構成も似てます。

ヴィーナス初プレイとはいえ3,4枚のカードが増えただけなのでスムーズに進行。
ヘラスマップも陸路と海路が入り組んでいて面白い。
コンコルディアは基本版のシンプルさが好みなので、この拡張はまったくそこを損なわず新しい基本版といったプレイ感が◎

個人的にはサルサはスパイス的に、ヴィーナスは常に入れたいというポジションかな。
ゲームの方は場札を数枚残して建てきり130点くらいでした。



FullSizeRender

プレイ記その2
翌日ヘラスでもう一戦。
マギスターの扱いにも少し慣れたせいか場札10枚も残して早々に建てきり成功。
ヴィーナスを入れたことによりゲームに加速感を感じました。


まだ2回のみのプレイなのでこれからもマップを変えたりサルサと合わせたり色々試していこうと思います。





コンコルディア・ヴィーナス 日本語版
ニューゲームズオーダー(New Games Order)





コンコルディア 日本語版
ニューゲームズオーダー(New Games Order)












にほんブログ村 ゲームブログ アナログボードゲームへ
にほんブログ村


2015年に発売されたコンコルディアの拡張サルサを最近久しぶりに続けて遊んだのでプレイ記にまとめてみました。

以前にもサルサは(5人戦を2回ほど)経験してますがおそらく投入するのは数年ぶり。


コンコルディアは基本だけでもシンプルで奥深い魅力があるのでこれまで拡張なしでも十分楽しめてましたが、(マップ以外の)第2拡張ヴィーナスも出たことだしサルサも改めてじっくり堪能することに。



FullSizeRender


拡張サルサの主な要素。
①資源に塩が追加。
塩はオールマイティに使用可能。
塩都市もあり。

②広場タイル 2種
貴族(青)は永続効果、市民(緑)は一回きりの効果。

③新たなマップ2面
ビザンチウムとヒスパニア。


①の塩はあると便利で任意のミネルバ点にもなるものの、属州タイルにはないし商人で売買できなかったりと自分的にはこれまでのプレイ感通りにいかない印象。
塩コマははみ出すほど大きい。
そしてやや影が薄く感じていたワイン(と道具)を塩都市コストにして調整も兼ねてる感じかな。


②はゲームスタート時にそれぞれ一枚ランダムに貴族タイルを持てる。
多少タイルごとの強弱もありそうな気がしたけれどゲームの味付けとして面白い。
あとは護民官アクションの時に広場タイルは獲得していけるので、護民官の出しどころにも駆け引きが生まれる。



IMG_3317


プレイ記その1
ヒスパニアマップ(スペイン、ポルトガル)
属州9、都市数23
適正2〜4人

イタリアマップよりさらに都市数も少ないので2人にはちょうどいい広さ。
初期広場タイルをランダムで2枚引いて、外交官で場札をコピーできる効果を選択。

結論を言うと建築や執政官をコピーできてゲーム中かなり活躍してくれました。
ちなみに相手はもうひとつな効果だったらしくブーブー言っていたような笑


初期能力系は確かに面白くて個人的にも全然嫌いではないですが、マルコポーロの旅路なんかでも慣れてくると(メンツや盤面次第で)そこである程度結果が見えてしまう面も感じました。

ただコンコルディアサルサではゲーム中も護民官の時にどんどん追加で広場タイルを取っていけるので大丈夫。



IMG_3320



結果は130点くらいで勝利こそできましたが自分はまだ塩に適応できてない感じで建設など相手の方が順調そうでした。
広場タイルに要所で助けられてなんとかこねくり回せた感じで終了。




IMG_3338


プレイ記その2
ビザンチウムマップ(イスタンブール周辺)
属州10、都市数28

都市数的には帝国、ゲルマニア、Ioniumに次いで12マップ中4番目に多い。
このマップに限らずだけど入植者を増やしながらでないとなかなか建設も大変でした。

ゲームの方は塩が加わると基本に慣れた自分のプレイがどうも狂ってしまい苦しい展開でしたが、終わってみると意外にも160点となかなか。

拡張要素でゲームが少し派手めになっている分、得点も伸びてくれたようです。
しかしこの翌日に再びビザンチウム戦をすると獲得したカードと盤面が噛み合わず敗北。



拡張サルサはゲルツ特有の完成された美しいシンプルさは多少損なわれるとはいえ、スパイス的な要素としては楽しく遊べると思うのでまた組み合わせも変えつつ色々試していこうと思います。






コンコルディア 日本語版
ニューゲームズオーダー(New Games Order)








コンコルディア拡張 サルサ 日本語版
ニューゲームズオーダー(New Games Order)





プフィスターの要素てんこ盛り作品モンバサを週末久しぶりに遊びました。
通算では10回近くリプレイできてますが2人は初かも。

ランダムで会社トラックをセットしてさっそくスタート。



IMG_3394



ロココの仕立屋にも少し似ている手札管理やマルコポーロの契約みたいな帳簿の達成。
盤面にはワーカープレイスメントに陣取りもありと初めて遊んだ時は色々な作品も頭をよぎりました。
ただこれだけたくさんの要素なのにゲームはシンプルに進行できて遊びやすくまとまっているのがいいです。
その後のグレートウエスタントレイルでもその見事な手腕は健在に感じました。

ちなみにグレートウエスタントレイルは発売当時に周りも結構持っていたのもあり、うっかり放出。
(再販されるようなので拡張と共に購入しなおさねば…)


IMG_3392


モンバサはアフリカ大陸を舞台に投資家となり、変動する4つの会社の価値を見極めつつ株などで資産を高めていくゲーム。
ダイヤモンド鉱山もあり。

サンルイは地形的になのかいつももうひとつな気がするので今回もあまり手を出さずカイロあたりに力を入れてみる。
相手はケープタウンの会社株を伸ばしているのでこちらもなるべく乗っかりたいところ。


今回は2人プレイということもあってかダイヤモンドや帳簿、カード購入なども結構バランスよく進行できました。



IMG_3393



会社トラックの効果で他のトラックを進めることができるようなり後半もなかなか順調。
お金で買える便利タイルもあるけれどお金はゲーム中にも結構いるし最後は勝利点になるので使い方もポイントになります。



IMG_3390



結果はカイロの会社トラックをマックスまで上げれたおかげもあり最終決算してみると180点くらい。

4人プレイの時みたいな最終ラウンドのヒリヒリ感はなかったものの、2人モンバサもまったりと楽しめてなかなかよかった。



とはいえ個人的にはグレートウエスタントレイルの方がより好みなので再販が待ち遠しいです。



↑このページのトップヘ