2019年12月


石炭三部作シリーズの1作目にあたる「ザ・ルール石炭輸送」を遊んだのでまとめてみました。

ドイツのルール川を舞台にした産業革命期の歴史背景に沿ったゲームで、その辺りは「ブラス」にも少し通じるものを感じる。

ゲームとしては荷船にて上流から下流へと石炭を輸送して資金などを得て、障害となるダムを避けるために水門を建設していく。



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もともと2012年にシュピールワークスから発売されていて、こちらは第二版となってます。
「オハイオ」という拡張も同封されているけれどそちらは未プレイ。
基本ゲームも今回が皆初プレイとなります。



ちなみに石炭三部作は以下の通りですがどれも日本ではあまり見かけない感じ。

「ザ・ルール 石炭輸送」
「コール&コロニー」
「ハスペルクニヒト」



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ルールを説明していざ4人でスタート。
ルール川が流れる横長ボード上に置かれた白と黒のダイスが石炭で、出目がその価値を表してます。

大筋としてはなるべく価値の高い石炭を輸送してお金と開発キューブを貰い、進歩タイルを獲得しつつ勝利点となる倉庫や水門を建てていく。


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終点となるルートオルト港に倉庫を建てる2人のプレイヤー。
白ダイスのあるマルク伯領エリア(上流)に行くのはやや遅れをとるものの、毎ラウンドある海外への輸出フェイズで勝利点を獲得できる強みがあり。

結果を言ってしまうと、ここに倉庫を1個置いてすぐに白ダイスエリアに来た青プレイヤーが資金も潤沢に回し勝利。
白ダイスエリアに大きく出遅れた赤プレイヤーは共通進歩タイルがそれぞれ3枚しかないこともあり不運にも沈んでしまった。


一方、真っ先に白ダイスエリアに来た自分と緑のプレイヤー。
倉庫を早めにガシガシ建ててみるも意外にゲーム中の倉庫収入は入ってこなかったな。

特に自分はマルク伯領に倉庫がなかったのもあり、お目当ての都市に石炭が輸送されずゲームを通してほぼまったくでした。



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緑のプレイヤーはそのまま都市全制覇を見事やり切って2着。
3着の自分は石炭置き場を制覇してみましたがもう一つ得点は伸びませんでした。

反省点としては進歩タイルを獲得する為に開発キューブの配置する場所を意識しすぎて、お金を思うように増やせなかったあたりか。

あとはトップの人を見る限りだとルートオルト港からも結構な得点を稼いでいたので、あそこに前半倉庫を1個置いておくのは良さそう。
輸出フェイズを楽しめるし。


「ルール川の石炭輸送」初プレイの感想としては常に上流の人から処理ができるところなど面白さはありますが、少し前の(昔の)ゲームで遊んでるな感はやはりあります。


とはいえ前述した通りワレスの「ブラス」に通じる、歴史背景をゲームで表現している魅力はしっかりありそこは素晴らしい。


毎ラウンド歴史的イベントがあったり時には水位が乱高下したり、やがて鉄道時代に移り変わっていくなど。



遊べてよかったです。







少し前の金曜夜に仕事帰りの5人ゲーム会にてウイングスパンを遊んだのでまとめてみました。

ウイングスパンは半年前くらいに一度だけ遊ばせてもらいましたが、その時は時間切れになり3ラウンドで断念。
今回は最後までしっかりできました。



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相変わらず素敵なコンポーネントでテーマもマニアックで面白い。

ちなみに会場は名駅近くのレンタルルームでここを使用するのは2度目。
英語教師をしているというボードゲームが好きなアメリカの人も参加されていて、vastやmarvelなどあまり見かけないゲームも見せてくれました。


ウイングスパンは皆経験者だったけれど、自分はほぼ忘れていたのでルール説明をざっくりしてもらいいざスタート。

アクションや流れはシンプルにできているので、あとはその都度鳥カードの効果を確認しながら進行していけば大丈夫そう。

前回のイメージではラウンド毎の共通目標の上位点は被りやすく不安定で、たまご点や高得点鳥カードなどの方が相性良さげな印象。
とはいえ状況や展開に合わせて上手くやっていきたいところ。


ゲームが始まるとなんだかんだ共通目標とボーナスカードを指針にしながら進めつつ、コストとなる餌が潤うよう準備してみる。
そして中盤からはなるべく得点の高い鳥カードを獲得しつつ、効果の連続発動も決まりだしなかなか良さげな展開。

結局ピンク効果の鳥カードは縁がなかったようで手札に来ず自分だけ1枚も出せずでしたが、カード獲得の機会は多く作れるし巡り合った鳥カードを愛でながらやり繰りするのは楽しい。


たまに耳にするカードの強弱バランスとかはあるのかもしれないけれど、ゲーム全体として見ると遊んでいて自分はまったく気にならないかな。
ワイナリーの四季も何度も遊んでますがカードの引き運などはたいして気にしたことないです。(ワイン作らず点が取れるバランスは気になるけど)



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結果はたまごや捕獲点はあまり伸ばせなかったものの、共通目標と鳥カードからの得点を中心に88点で嬉しい勝利。

85点のお隣さんはたまごや捕獲カードに餌などの個人ボード上点がすごい伸びだったので、まくられたかなとも思ってましたが、共通目標とボーナスカードがもう一つ噛み合わずで助かりました。

それでもこの人とは前回のイスタンブールといい、最後までどちらが勝てるか微妙な接戦をいつも楽しめてます。


今回の5人ウイングスパンはお目当の餌をガードされまくり事件が起きたりとわいわいしつつも、このゲーム独特のほのぼのムードで終始遊べてとても満足。


ゲーム後にアメリカの人の個人ボーナスカードを見ると「アメリカ」のつく鳥を集めるだったりして感想戦まで面白かった。


また機会あれば拡張も入れて遊びたい。







ウイングスパン 完全日本語版
アークライト(Arclight)
2019-10-17







先日、西フランク王国シリーズの2作目となるパラディンズを遊ばせてもらったのでまとめてみました。


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前作と同じコンパクトサイズの箱にコンポーネントはぎっしり詰まってました。このシリーズは3部作とのこと。


1作目のアーキテクツが面白かったし、パラディンズも前評判がよくオルレアンにも通じると聞いていたので期待しつつスタート。



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まずはルール説明を聞く。
3つのパロメーターを上げながら効果や得点を獲得していく流れで、パロメーター上げはそのままいい得点にも繋がる。


アクションマスはオルレアンのように個人ボードにあり、カードや効果獲得の早取り要素は多少あれどのびのび計画していけます。


ただ結論から言うと自分的にはある程度制限があることによってゲームは適度な悩ましさで面白いと思うので、少しのびのびでき過ぎに感じた面もあり。

特に後半にいくほどワーカーやアクションマスをこねくり回せるので、上手くいっている人は延々手番を繰り返し、そうでない人はただそれを待つということも起きやすい。


今回遊んでみて気になったのはやれることが広いせいか(カード選びも含めて)長考を誘発しやすくダウンタイムも長くなりがちになるのと、たまに耳にする「ソロプレイ感」というのも自分は結構感じたかな。


ちなみにオルレアンは個人ボードでアクションしていくのは同じながら、その辺りがスムーズに遊べるようとても良くできていると思う。


もちろんダウンタイムなどメンバーによりますが、このゲームの場合はメインボードに共通のアクションマスがあった方が自分はいいな。


とはいえ色々感じたままに書いてますが、このオルレアン風システム独特の楽しさがあるのも確かなのでなんとも言えないところ。



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ゲームの方はまあまあ上手いことできて、経験済みの持ち主さんの98点に次いで90点の2位。


プレイ時間は驚きの4時間近く。
普通ここまではかからないとは思いますが、前作アーキテクツが中量級寄りのプレイ時間で満足度が高かっただけに正直パラディンズの印象はもう一つ。


ついでに言うと、3枚オープンされた共通目標カードを自分はすでに全て達成できていたのもあり最後のラウンドは本当に余分に感じてしまった。


「まだあるの?!」という思いで思わず持ち主さんにルール確認してもらったくらい。
なんなら2ラウンド短くしてもゲームバランス的に問題ないんじゃないかとも思う。(もちろん個人的感想)


ただ感想は正直に書きましたが、日本語版が出ていないうちから遊ばせてくれた持ち主さんには感謝しております。










少し前になりますが金曜夜ゲーム会のお誘いを受けたので仕事終わりに行って来ました。

数ヶ月前にも名古屋駅近くのレンタルルームを借りて遊びましたが、こっちの方に来てボードゲームをするのはそれ以来になります。



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上の写真は主催の方が持ち込んだゲーム。
どれもやったことないので楽しみ。

この方はもともと自分が開催していたイベントを通じて知り合いボードゲームにハマってくれましたが、今ではたくさんの作品を所有してご家族で遊んだり周りの人達を誘ってゲーム会を開催したりしてるそう。

ちなみに以前うちのゲーム会に来てくれていた人が今ではご自身で主催などをやっていたりというのは何気に多くて10人くらいはいる感じです。



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そして夜7時頃に会場到着。

今回の会場は前のようなお洒落ルームではなく貸し会議室的なところだったけれど、料金も安くゲームするにはまったく問題なし。


まずは一人到着が遅れるそうなので4人で肩慣らしに「愚かな牛」。自分だけ初プレイ。

なんとか最後にあがいて最下位だけは辛うじて免れる。




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この日のメインゲームはリクエストを貰っていたので自分が持参した「イスタンブール」。
初プレイ2人を含む5人戦で、初回推奨配置で拡張なし。


自分は拡張全部入れの大バザールまで経験済みですが、初心に戻って5人でわいわい荷車で駆け回る基本イスタンブールはとても盛り上がり楽しめました。

ゲームの方は終盤お向かいさんとどちらが5個目のルビーを先に取れるかを争う接戦に。
勝負の行方は他プレイヤーの動向が鍵を握るという展開も全員でしっかりゲームに参加している一体感が生まれていい雰囲気。

結局、速攻で4つルビーを集めていた自分は盤面上ではしゃぎ過ぎていたようで目立ってしまいマークされるされる。

行く先々に先輩(他プレイヤー)コマがいるとなかなか計画通り進めなくなったり、こういうところも終盤の駆け引きとなり会話も弾み楽しく遊べます。


そしてお向かいさんが見事に「愚かな牛」に続き勝利。勝ちかけている時にスッと存在感を消すのがうまい笑


後日談として隣で初プレイした人はイスタンブールをとても気に入ってくれたみたいで夢にも出てきたそう。


なので拡張を徐々に足していく「イスタンブール会」もまたやろうということになってます。





イスタンブール 日本語版
ホビージャパン(HobbyJAPAN)
2014-11-24








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最後は「四国」。
海外の人が作ったお遍路テーマのゲーム。

誰かがゴールした時点で2番目と下から2番目にいたプレイヤーの勝ちという、「程々が良し」という意味なのかちょっと勝利条件が変わってる。8人までプレイ可能とのこと。


ゲームは終盤になりもう次で誰かゴールするだろうというところから、皆の牛歩合戦が始まりそこから二転三転と白熱して終わらない。


最後の行方を握るプレイヤーの手番を皆で固唾を飲んで見守ってみると、上の写真のように白コマの自分だけが勝利条件に当てはまり一人勝ちというまさかの結果に大盛り上がりでゲームエンド。


前半戦は一体なんだったんだという感じがしないでもないけれど、5人四国初プレイはとても楽しめてよかった。


ここで終電前となりゲーム会も終了。
休み前の金曜夜にこれだけ遊べてどのゲームにもドラマがあり満足度も高く、一緒に帰る人とも「面白かったね」とほくほくでした。


他の未プレイゲームもまたの金曜会で。






四国
グループSNE(Group SNE)
2019-07-19


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