石炭三部作シリーズの1作目にあたる「ザ・ルール石炭輸送」を遊んだのでまとめてみました。
ドイツのルール川を舞台にした産業革命期の歴史背景に沿ったゲームで、その辺りは「ブラス」にも少し通じるものを感じる。
ゲームとしては荷船にて上流から下流へと石炭を輸送して資金などを得て、障害となるダムを避けるために水門を建設していく。
もともと2012年にシュピールワークスから発売されていて、こちらは第二版となってます。
「オハイオ」という拡張も同封されているけれどそちらは未プレイ。
基本ゲームも今回が皆初プレイとなります。
ちなみに石炭三部作は以下の通りですがどれも日本ではあまり見かけない感じ。
「ザ・ルール 石炭輸送」
「コール&コロニー」
「ハスペルクニヒト」
ルールを説明していざ4人でスタート。
ルール川が流れる横長ボード上に置かれた白と黒のダイスが石炭で、出目がその価値を表してます。
大筋としてはなるべく価値の高い石炭を輸送してお金と開発キューブを貰い、進歩タイルを獲得しつつ勝利点となる倉庫や水門を建てていく。
終点となるルートオルト港に倉庫を建てる2人のプレイヤー。
白ダイスのあるマルク伯領エリア(上流)に行くのはやや遅れをとるものの、毎ラウンドある海外への輸出フェイズで勝利点を獲得できる強みがあり。
結果を言ってしまうと、ここに倉庫を1個置いてすぐに白ダイスエリアに来た青プレイヤーが資金も潤沢に回し勝利。
白ダイスエリアに大きく出遅れた赤プレイヤーは共通進歩タイルがそれぞれ3枚しかないこともあり不運にも沈んでしまった。
一方、真っ先に白ダイスエリアに来た自分と緑のプレイヤー。
倉庫を早めにガシガシ建ててみるも意外にゲーム中の倉庫収入は入ってこなかったな。
特に自分はマルク伯領に倉庫がなかったのもあり、お目当ての都市に石炭が輸送されずゲームを通してほぼまったくでした。
緑のプレイヤーはそのまま都市全制覇を見事やり切って2着。
3着の自分は石炭置き場を制覇してみましたがもう一つ得点は伸びませんでした。
反省点としては進歩タイルを獲得する為に開発キューブの配置する場所を意識しすぎて、お金を思うように増やせなかったあたりか。
あとはトップの人を見る限りだとルートオルト港からも結構な得点を稼いでいたので、あそこに前半倉庫を1個置いておくのは良さそう。
輸出フェイズを楽しめるし。
「ルール川の石炭輸送」初プレイの感想としては常に上流の人から処理ができるところなど面白さはありますが、少し前の(昔の)ゲームで遊んでるな感はやはりあります。
とはいえ前述した通りワレスの「ブラス」に通じる、歴史背景をゲームで表現している魅力はしっかりありそこは素晴らしい。
毎ラウンド歴史的イベントがあったり時には水位が乱高下したり、やがて鉄道時代に移り変わっていくなど。
遊べてよかったです。