2023年04月


今回はここ5年くらいに発売されたボードゲームの中から、個人的に完成度が高く感じて気に入っているじっくり系作品を5つピックアップしてみました。

その他にも気になっている新作など思いついたことも書いていくつもり。
あくまで好みの視点なので気楽にサラッと読んでもらえれば幸いです。


まずは近年のお気に入り5選を発売年の順に。

①テオティワカン (2018)

「ツォルキン」に続くメソアメリカ文明シリーズでタッシーニ作。
購入して最初に遊んだ時からとても面白いと思ったし、その後に出た拡張入りなども含めてわりとリプレイもできてる。

現在はもっぱらオンラインで海外の見知らぬ人たちと遊ぶのがメイン。
少し前に記事にもしたけれど、そこでランキング上位になるほどに世界の猛者たちとより深みのあるゲームも体験できて評価もさらにアップ。

基本版ですでに完成度が高く、シンプルな進行なのにとても懐が深いところが気に入ってます。
ランダム配置要素や他プレイヤーの動向などによって、毎ゲーム作戦が変化しつつその幅も広いところが◎

テーマ的にも最近増えてきた宇宙、SF系よりも古代文明は断然好み。
ただしいて言えば「仮面」要素のバランスが良くないので、せめて仮面はコストなしにするとかの方がよかったかな。









②マルコポーロ 2 (2019)

名作「マルコポーロの旅路」の続編で、デザイナーはルチアーニとタッシーニ。

初代を飽きるまでやりこんでいたこともあり、同じテーマの今作は新鮮味を感じず、発売当時あまり期待してなかったのが正直なところ。(購入もせず)

しかしながら初見の感想は「2としてブラッシュアップされつつとても良くできているな」と率直に感じました。(ちなみに自分の周りには合わないという人もちらほらいたけど)

「翡翠」という新資源は面白いし、旅や依頼書もよりテーマ通りゲームに馴染んでいていい感じ。
バランス的にも完成度がとても高くて、さすがルチアーニ&タッシーニと素直に感心してしまう。

なにより遊んでいて楽しくやりごたえもあるし、色々なキャラクターを試したりランダム配置要素のおかげでリプレイ性も言うことなし。

ということで、現在はオンラインでもできるようになったのもありすっかりお気に入りに。
そのうちもっと内容に深掘りした記事も書いてみたい。









③バラージ (2019)

ダムを作って水力発電するという魅力的なテーマのルチアーニ&バティスタ作品。
とても期待していたので日本語版の発売に合わせてしっかり購入。

コストが「重機」になっていて、使い捨てではなくホイール上で一周してまた戻ってくるのも面白い。
その他にも初期能力が色々変えれたり、上流から流れてくる水の取り合いなどリプレイ性も高くやりごたえ十分。

個人的な好みでいうと気になるところもいくつかあるけれど、ここ5年の中での5選にはやはり入れておきたいかな。









④テケン (2020)

古代エジプトをテーマにしたタッシーニとタージの共作で、「テオティワカン」「タワンティンスウユ」などと同じTシリーズ。

ここまでピックアップした作品が全てルチアーニとタッシーニ絡みになっていることからも自分の好みがハッキリ出てる感じ。

ただここ最近めの「タバヌシ」(2021)「ゴーレム」(2021)はちょっと自分の期待値より低めでした。
コロナ禍という普段と違う制作状況もあったのかも。

直近では「ティルトゥム」(2022)はなかなかよかったし、「ダーウィンズ・ジャーニー」(2023)にも期待したい。
盤面の雰囲気からは「ニュートン」と「ティルトゥム」っぽいイメージだけどどうかな。

話が少しそれましたが「テケン」は購入してなかったので、ちょこちょこ遊ばせてもらっていたらすっかりお気に入りに。

ダイス目のままならなさが苦しくやりごたえあるところが好みで、少し慣れたらゲームも思いのほか重過ぎずシンプル進行で切れ味も◎

タッシーニの毎回ユニークなダイスの使い方を盛り込んでくるスタイルや、盤面にも遊び心を加えてくるスタイルが好みにハマってるんだと思う。

少し気になる点としては初期布告カードがわりとゲームを左右してしまう時もある気がするので、せめて3,4枚から選べたらよさそう。

まだまだ色々試してみたいし、オンラインBGAに来てくれたらかなり嬉しい作品のひとつ。
他にもこの辺りが来て欲しい↓

「オルレアン」
「ダイナスティ」
「アルティプラーノ」
「ロココの仕立屋」
「村の人生」
「ティルトゥム」
「ニュートン」
とか。








⑤グレートウエスタントレイル 第2版 (2021)

「モンバサ」「マラカイボ」などのプフィスター作品の新版。

もともと基本版が完成度高く自分のオールタイムベストにもすでに入れてありますが、さらに微調整と基本を損ねないちょっとした新要素をプラスしてとてもいい感じ。
(プフィスターのゲーム作りの力量はすごいなといつも思う)

アートワーク的には基本の方がやや好みだけど、個人ボードやコマがアップグレードしてあるのは遊び心地も良くなっていて素晴らしい。

今作には単独拡張「アルゼンチン」(2022)があり、「ニュージーランド」(2023)も予定されているので、機会あればどちらも遊んでみたいところ。

ちなみに今現在、未プレイで興味あるのは「ダーウィンズジャーニー」「グレートウエスタントレイル:アルゼンチン」「村の人生BB」かな。








以上5選でした。
次点としては「プラハ」(2020)とか。あと「ウェザーマシン」(2022)なんかも面白かったし、記憶を辿れば色々出てきそう。

あと自分の周りでは「アルナック」(2020)「デューン」(2020)辺りが人気だった印象。
自分的にはどちらも「誘われればやりますよ」という感じでまあまあ気に入ってます。

ちょっと長くなってしまったのでこの辺で。








映画ゲーム会のつづき。

ゲーム置き場には「デューン」「ハリウッド」やディズニー系など映画テーマの作品が盛りだくさん。
この中から卓で決まったゲームを遊んでいく。

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「宝石の煌き マーベル版」
4人戦

マーベル版は初めてだったので追加ルールを聞くと、通常のややマンネリ化しそうなところにテコ入れしてありとても良さげな印象。
カード全種類取らなければいけなかったり、得点ボーナスタイルがプレイヤー間で移動するのも◎

マーベルキャラは全然詳しくないので「スパイダーマン」や「ヴェノム」くらいしか分からなかったけど、好きな人にはアートワークも楽しめそうな仕様。

結果は19点の人に次いで17点で2位。
マーベル版は16点トリガーなのをすっかり失念していて、最速で15点ゲットして勝ったと思ったら終わってなかった。

ちょっともったいないミスしてしまったけど、マーベル版は新鮮味もあって楽しかったな。









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「カフーツ」

もち型ロボット「CAF-2」のためにお題を達成していく協力カードゲーム。
手番が来たら同じ色か数字のカードを手札から1枚出す流れで、場にあるお題の条件を皆でどんどん達成していく。

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カードが尽きて失敗するかお題を全てコンプリートできるかのバランスが絶妙で、今回最後ギリギリのところでクリアできたのは気持ち良かった。
一体感も生まれていい感じ。



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「1923 コットンクラブ」

コッポラ監督の同名映画をモチーフにした中量級ワーカープレイスメント。
禁酒法時代のニューヨークを舞台にギャングや政治家など悪い要素も絡めつつ、ナイトクラブを経営していく世界観。

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3人戦

悪いことはなるべくしないように進めてみるも、手番順がなかなか取れず3番手が続く苦しめの展開。
世界観的に悪いこともどんどん絡めて得点伸ばす感じは「エスケーププラン」や「西フランク王国」も少し通じるものがある。

ゲームとしてはシンプルめなワカプレで遊びやすいし、手札からラウンドの共通目標を出せるところがいいアクセントになっていて◎

結局この日は会場の閉館時間が近づいていて残り2,3ラウンドのところで終了することに。
途中からそんな気がして早めにピークを合わせる方針に切り替えていたので、この時点の決算では一応なんとかトップでした。

ただ後半からが醍醐味になってくると思うし、また改めて最後まで遊べたらなと思います。
映画を見てからなら、さらに楽しめそう。

同卓ありがとうございました。



先日は映画テーマのゲーム会に参加して来たので、その日に遊んだものを簡単にまとめてみました。

まずは前記事の「ゴールデンチケット」を遊び、その後は「あいうえバトル」を初プレイ。

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お題は映画タイトルで。
4人卓で自分だけ初見だったので、さらっとルール説明してもらいスタート。

映画はもともと結構見ていたけど、ここ数年はあまり見なくなってパッとタイトルが思い浮かばなかったな。
とりあえずゲーム感覚もまだ分からないし、ちょうど7文字のベタな映画タイトルにしてみる。

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遊んでみて分かってきたけれど、7文字使わない短めのタイトルでも当てられにくいという利点があって良さそう。

結局、「濁点などは付けなくてもいい」というルールを知らなかったのもあり、自分のは一番に暴かれてしまいました。

他の卓がまだかかりそうだったのでもう一戦。
次のお題は日本の有名人で。

今回はゲーム感も分かったし、少し意表をついて3文字の有名人で勝負。
すると運が良かったのもあり、今度は最後まで当てられず勝利できてよかった。

「あいうえバトル」は誰とでも遊びやすくて楽しかったので、持っていると重宝して良さそうに感じました。





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まだ時間があったので「ITO」という協力カードゲームも初プレイさせてもらうことに。

会話を楽しみながらサクッと遊べてこれもよかったな。







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次は16人で「ディスクカバー」大会。
お題の音楽はもちろん映画に使われている曲で。
まずは8対8のチーム戦をして、勝ったら決勝は8人での個人戦という流れ。

そしてチーム決めは映画会メンバー対その他になり「これは勝ち目なさそう」と思ったものの、最後に逆転して自分含むその他チームがまさかの勝利。

ちなみに自分は「スターウォーズ」「ジュラシックパーク」くらいしか分からなかったな。
ただあくまで流れた音楽のイメージが他の人と合えばいいので、あちらは映画に詳しいからこその迷いもあったみたい。

引き続きそのまま8人で決勝へ。
結果はトップの人に1ポイント届かず4人同着2位でフィニッシュ。
大勢だけど手軽にわいわい遊べて楽しかったな。


↓音楽を流してイメージに合ったレコードのジャケに投票していく。「ディクシット」のような感性系ゲームという感じでした




少し長くなりそうなので後半に続く











チャーリーとチョコレート工場をテーマにした「ゴールデンチケット」を遊んだのでまとめてみました。

この日は映画ゲーム会ということで、会場には映画テーマのボードゲームがたくさん。
個人的には「カルカソンヌ」のスターウォーズ版は放出してしまったし、所持しているのは「リトルプリンス」くらいかな。(持参しなかったけど)

今回「ゴールデンチケット」は参加者16人での大会形式にもなっていたので、初プレイながら頑張っていきたい。

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16人なので4人戦×4で進行。
ゲーム会後の懇親会にてゴールデンチケットを獲得した者同士で決勝とのこと。

このゲームはウォンカバー(チョコレート)を集めていき、最後にゴールデンチケットが入っているか中身を確認する流れ。
ウォンカバーはたしか全48枚で、そのうち3枚がゴールデンチケット入りという仕様。

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ルール説明を聞いてゲームスタート。
内容は少し「イスタンブール」に似た、軽め寄りの中量級という感じ。
実際サクサク進んでプレイ時間も早かった。

手番は「カード1枚捨てて移動」「カードをプレイ」「カード補充」の3択。
それぞれ担当するキャラクター能力があるので、それに合わせて進めていきたいところ。

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結果は運に恵まれゴールデンチケット3枚ともゲットと、嬉しさと共に少し気まずい状況。
決勝の場で誰かにあげれるらしいのでそうすることに。

内容としては担当したのが「ヴェルーカソルト」というお金持ちキャラだったので、映画同様お金に物を言わせてチョコ買い占め作戦でした。

「ゴールデンチケット」はちょうど気になっていた作品で、最後にわいわいドキドキしながらチョコレートを開封していくのは楽しかったな。

チャーリーとチョコレート工場を当時映画館へ見に行ったのを思い出しました。

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ゲーム会後は懇親会でイタリアンへ。
主催の人が準備してくれていたチャーリーとチョコレート工場クイズや料理を楽しみつつ、ゴールデンチケットの決勝も。

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主催の人お手製のウォンカバーが登場。
3枚ゴールデンチケットが入っているとのこと。

自分は3枚分の獲得権を持っていたので同卓だった2人にもチョコをお裾分けしつつ、ドキドキしながら開封するとなんとまたゴールデンチケットが。

3人の優勝者でおめでとうデザートをいただき、記念撮影をして喜びを分かち合いました。
素敵な会をありがとうございます。

その後は映画トークも盛り上がり、楽しくてあっという間に終電の時間でした。









最近遊んだその他のゲームを思い出せる範囲で簡単にまとめてみました。

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「西フランク王国の聖騎士:王冠の都市」

西フランク王国シリーズ2作目。
基本版は発売当時に一度遊ばせてもらっていたけど拡張は初。

「オルレアン」みたいな要素もありつつ「ハドリアヌスの長城」的なこねくりソロプレイ感も強めで、初回はプレイ時間が長かった印象。

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ゲームの方は今回も一人かなりの長考さんがいてなかなか終わりが見えなかったので、ラスト3ラウンド残して協議終了してもらうことに。

この時はただただ待ち疲れてしまった記憶しかなく、ゲーム内容もよくわからなかったな。
なんかいい教訓になったという感じ。







ここからは全く別日の別メンバーで。

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「チケットトゥライド ドイツ」
3人戦

こちらも数年前に1度遊ばせてもらっていたので久しぶり。
ドイツ要素としては各都市にいるワーカーを集めると、色ごとにマジョリティ得点が貰える仕様。

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結果は高得点の長い路線を絡めつついち早く終了トリガーを引けたものの、達成チケットが少なくトップに3点届かず2位。

トップの人は終盤に引いた追加チケットから最多達成ボーナスを獲得したのが見事でした。

自分的にはチケットをもうちょっと強気で取りに行かなかったのが反省点で、得点ももう一つ伸びなかった感じかな。

ただ4人戦より断然3人戦の方が苦しくヒリヒリした展開になるゲームだったので、「チケットトゥライド 」らしく会話も弾んで楽しめました。









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「セレスティア」
4人戦

こちらもとても久しぶりで、以前何回か遊ばせてもらったことあり。
結局次のゲームの都合で途中終了になってしまったけど、船を最後まで進めれた人が勝利目前でした。

効果カードがゲーム中1枚も回ってこなかったな。











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「シュティッヒルン」
4人戦

トリックテイキングと言われるカードゲーム。
内容的にはマイナス点を押し付け合いながら得点も取っていく感じ。
やっていくと分かってくるけど、考え方がなかなかややこしいかも。

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2番手になった時はマイナス貰わないよう慎重に出しつつ進めてみる。
右隣の人にいかにたくさんマイナス点を放り込めるかもポイントになってると思います。

ふんわりと皆で楽しめてよかった。



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