ドイツの小さな村にある酒場を経営する「ティーフェンタールの酒場」を購入したのでさっそく遊んでみました。

デザイナーは「クアックサルバー」「ガンシュンクレバー」のウォルーシュとなってます。




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ひっくり返してアップグレードできるようにハメこみ式になっている個人ボードがユニークで、アートワークも「村の人生」の人なので温かみがあっていい感じ。


ルール確認の時点から面白さは十分伝わってきていて、クアックサルバーとドミニオン的なゲーム感もありつつオルレアンやグランドオーストリアホテル要素も少しあるように感じました。(それでも遊びやすい中量級にまとまってます)

そしてところどころにプレイヤーが皆で楽しめるような配慮工夫や新しさもあるのでこのデザイナーの作品は好きです。



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初プレイ記
モジュール1の基本のみ3人戦。
(お一人は3回目とのこと)

まずはそれぞれ初期カードセットをお客でテーブルが埋まるまで引いて酒場に配置していける。
この時にテーブルが埋まるまでにウェイトレスやビール商人などのスタッフ系カードをたくさん引くほど優位に進めれる仕様。

これはクアックサルバーでいうところのタイル引きのようなドキドキ感覚を特に終盤に行くほど味わえる。

アクションで使用するダイスをドラフトするのも新鮮で、そのダイスを個人ボードに配置する計画フェイズも同時進行でスムーズ。

大筋はお客から得たお金で酒場スタッフを雇いビールをたくさん提供できる環境を作ること。
ビールの提供量によってより太客を得ることができて勝利点に繋がる。

モジュール1の基本では1枚10点の貴族カード集めがメインとなり「ドミニオン」の属州みたいな存在で分かりやすい。


ゲームの方は初めてでもサクサク進んでいき最終ラウンドへ。
ここまでは経験者の人が一番貴族を獲得していてやや有利な状況。
遊ぶ前はもっとゲーム中に酒場を色々アップグレードできるかと思っていたけれど、そこまで全然手が回らなかった。
モジュールを足していったらまたゲーム感が変わるかも。

そして最終ラウンドが勝負所でドラマが起こりやすそうなのはクアックサルバーを彷彿させ、これまで構築した自分のデッキからのカード配置フェイズに熱がこもる。
ここで悲鳴が起こったり、効果を使って引き直すかウンウン悩む人も出たりと盛り上がるポイントにしてる設計もさすが。
しり上がりなゲームは遊んでて面白い。


結局今回は思いのほか上手くいき、最終ラウンドだけで貴族カード6枚獲得。計107点で嬉しい初見勝利を飾る事ができました。
(最後の貴族獲得の内訳はビール18で3枚、アップグレード3ヶ所で3枚)

ティーフェンタールの酒場は適度な運要素が絡みつつ程よいプレイ時間で遊べるので、たくさんの人におすすめしやすい好作品だと思います。


ちなみに日本語版のアナウンスもあり、まもなく発売されるとのことです。





ティーフェンタールの酒場 完全日本語版
アークライト(Arclight)
2020-02-20