先日は火星開拓がテーマの「オンマーズ」で遊ばせてもらったのでまとめてみました。

最近のお気に入りデザイナーのラセルダ新作ということで、どんなゲームに仕上がっているか楽しみです。



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初めて見る実物「オンマーズ」
相変わらずアートワークやコンポーネントが素敵で、さらに収納の機能性までも含めた美しさもありテンションが上がる。

自分もボードゲームを楽しむためにアートワークは重要視しているので、このデザイナーの制作スタイルとは相性がとても良く感じます。

その他、魅力的なテーマ世界観がしっかりありつつ言語依存はないところなども好みかな。



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まずはルール説明を聞くこと1時間。
スムーズで丁寧な説明をして貰えて持ち主さんには感謝しかないですが、30分を超えたあたりから集中力もなくなり少々疲れてくる。
ルール量など特に多いことは聞いていたので覚悟はしてましたが。

ジャンケンで順番決めをすると自分が一番となり、1〜8までの手番順マスのどれかを選択できるとのこと。

1〜4が軌道ステーションでのアクションができるエリアで、こちらでは資源やテクノロジーに計画書獲得など主に準備的な要素がメイン。

5〜8がコロニーエリアで建物を建てたりローバーを移動させたりと、火星での開拓を進めるアクションがメインとなってます。


普通に考えて最初は軌道ステーションの方で上級建物用の計画書やテクノロジータイルなどを取りつつ準備が先かとも思いましたが、
手番順マスにあるボーナス効果も判断材料にあり思い切って自分はコロニーエリアからのスタートを選択。



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初見なので先のことはほとんど何もわからなかったけれど、とりあえずワーカーを増やしていけたらいいなという漠然とした思いで進めてみる。(結果的に全然増やせなかったけれど)


そしてシェルターや建物を建てたり移民船を1つ解放したり、序盤から1人だけずっとコロニーエリアに入り浸る。
他プレイヤーはシャトルで両エリアを行き来していて、案の定すぐに計画書は全て取られてしまう。(それを見越して1枚だけはボーナス効果で確保しておきました)


サブアクション効果も持つ計画書はこのゲームのポイントの一つになっていると思いますが、火星開拓が進んでコロニーレベルが上がるまでは新たな計画書はオープンされず。

それでも状況ごとにやれることを探りながら、なんとか自分なりに最善を尽くしてみました。



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そして3時間ほどでゲーム終了。
オンマーズは「テラフォーミングマーズ」のように全体で3つの課題を達成したら終了トリガーとなりますが、そのミッション条件をゲーム毎にランダムで変えれる仕様になっていてショートゲームになるよう調整も出来ます。

結果は今回ショートゲームだったおかげもあり、経験者の持ち主さんがまさにこれから大量得点化していく直前にトリガーを引くことに成功。97点で嬉しい初見勝利。


2位の持ち主さんは計画書一気に5枚取りして一気に上級建物5軒建てしつつ、強力なサブアクション効果を解放したところだったのでもう少し長引けば危なかった。


自分の内容としては計画書とテクノロジーが誰よりも少なくそれぞれ3枚獲得したのみ。
そして何よりワーカーが全然増やせなかった辺りはやり繰りがなかなか大変でした。
ただ科学者2人と契約カード2枚を含め全体的に獲得カードの内容や方向性が上手く噛み合ってくれて効率よくいい得点に繋げられた感じ。
あとは意図していたわけではないけれど、結局軌道ステーションエリアには2回くらいしか行かずでした。


一通りゲームを経験してみてある程度わかってから振り返ると自分は全然王道的なやり方ではなかったと思いますが、終了トリガーのあるゲームならではの駆け引きや勝ち筋が生まれるところも楽しめてよかったです。


オンマーズの感想は同じラセルダ作品の「CO2」にだいぶ似ている部分を感じました。
例えば科学者コマを他プレイヤーの所有するカード上にも移動して使用することができたり、他プレイヤーの建てた建物にも自分の上級建物を建設できたりなどなど。

これまで自分は「エスケーププラン」「CO2」「ギャラリスト」もプレイしましたが、基本的にラセルダ作品ではプレイヤー間の協力要素を全体のテーマに合わせてどこかに盛り込んであるのも特徴の一つのようです。

なので運要素は少なめな分、プレイヤー間での相互関係によってゲームの展開や結果が左右されやすいように振り幅を出している印象もあり。(プレイ人数にもよる)



今回は細かいルールに加え少しトゥーマッチにも思える処理の多さも感じましたが、2,3回プレイ済みの経験者の人がいてくれたおかげでとても助かりました。


処理的にはサブアクションも種類が豊富な上さらにボーナス効果が連鎖していると、元々メインは何やっていたのか忘れてしまいそうになることもあるくらい。

それでいて他プレイヤーのテクノロジーも使用できるため、皆の研究動向にも気を配る必要があったりとなかなか戦略も多岐にわたり複雑な設計。
初見の感触ではそこら辺がもう少しスッキリしていると嬉しい気もする反面、遊びごたえがありリプレイ性も十分感じました。


まだまだ触れたい要素も多く懐の大きそうなオンマーズなので、また遊べる機会があれば色々試しながらプレイ記でも紹介していけたらと思います。