古代メソポタミアの都市国家ウルを舞台にした「タバヌシ」を遊んだのでまとめてみました。
「テオティワカン」「テケン」に続くタッシーニの古代文明シリーズということで、個人的にも久しぶりに発売を心待ちにしていた作品。
今回はスパダという自分にとっては初めてのデザイナーとの共作。
内容は近年のタッシーニらしく、ダイスのユニークな活用と立体建築物のコンポーネントもあり。
近年の3作品の特徴をざっと比べてみるとこんな感じになってます。
「テオティワカン」
古代メソアメリカ文明
(ツォルキンやサポテカも)
ワーカーのダイス目が成長していき昇天するとまた出目が1に戻る仕様で、複数ある自分のダイスを同じアクションマスに揃えるほど効率的に進行していける。
(昇天ボーナスもあり)
ボード中央にピラミッドタイルを積み上げていく。
「テケン」
古代エジプト文明
ダイスを取った場所のアクションができる。(全16手番)
ダイスには純潔と汚れがあり個人ボードの天秤で、獲得したダイスのバランスが取れているほど手番順が先になる仕様。(汚れが多いとペナルティあり)
ボード上にある大きなオベリスクの立体コンポーネントがダイスに日向、中間、日陰という影響を与えていてそこも発想が面白い。
「タバヌシ」
古代メソポタミア文明
アクションエリアが5つあり、獲得したダイス目で次手番の行き先が決まる。
そのダイスは手持ちの資源になる。
3色の建物コンポーネントの上に自分の家コマを乗せて建築していく。
(コンポーネントがチープなプラスティックなのが自分的には非常に残念)
3人戦
まずはルール説明をして、後手番から建物一つづつを初期配置。
見通しが難しいゲームなので初回は皆迷い気味に配置してからいざスタート。
メインボード上は5つのエリアのうち3つは建物を建てれる一般区画で、あとは港とジッグラトというエリアがあり。
港は「テオティワカン」でいう技術エリアのように永続効果を得れたり資材タイルの獲得などできて、ジッグラトでは条件に応じた得点の権利を確保していく感じ。
あとは「バラージ」の国家契約みたく、布告カードという早取りの目標達成が人数分ボードに配置されている状態。
なのでスタート時に配られた都市カード、布告カード、ジッグラトタイルの条件を見ながらざっくり方針を探りつつ進めてみる。
今作の特徴としてはプレイヤー間の相乗り要素があることで、これによりゲーム展開に幅が出て毎回どうなるか分からない面白さもありそう。
ルチアーニの「バラージ」なんかも他プレイヤーの導管を使える要素ありましたが、この辺りは個人的にラセルダっぽさも少し感じました。
とはいえプレイ感は資源もカツカツでままならず、タッシーニらしいやりごたえある作品に仕上がっているなという印象。
ゲームの方は狙っていた布告カードを先取りされてしまい、全体的な方向性が中途半端になったりで得点が伸び悩み3位でフィニッシュ。(一人だけ布告取れず)
トップは紫プレイヤーがラスト2手番で絶妙な相乗りから、色々噛み合っていき一気に得点を伸ばし106点で逆転勝ち。
惜しくも2位だったオレンジの人も相乗りされなければ得点をグーンと伸ばす予定だったようで、内容としてもなかなか盛り上がるいいゲームでした。
まだまだゲーム内容で書きたいことはたくさんありますが、またリプレイしながら細かいところも掘り下げていければと思います。
皆も楽しんでくれたようでよかった。
「タバヌシ」は今のところ「テオティワカン」「テケン」を超えるほどの感触はないけれど、十分面白いし色々試しながらたくさん遊んでいきたい。
コメント
コメント一覧 (2)
私もタバヌシを購入しており、まだプレイはできていないのですが、ルールの追記部分で疑問があったのでコメントさせていただきます。
建築には自分の計画タイルが必要とされていますが、ルールブックやBGGを見た限りでは自分の計画タイルは必要ないのではないかと思います。
家駒は必須だと思いますが、タイルは誰のものかを問わないはずです。
これからもブログの更新、楽しみにしています。
おっしゃる通りルールに明記されていないので追記部分は削除しておきます。
最初は自分もそのように理解していたのですが、アクションマスのアイコンやたまたま目にしたプレイ記事からそう思ってしまいました。
ご指摘感謝です。
これからもよろしくお願いします。