カテゴリ: はひふへほ

4

Capstone Gamesから今年発売された美しいアートワークが一際目を引く石油テーマの作品「パイプライン」を購入したのでさっそく遊んでみました。

自分的にはとても興味ある作品だったので発売されるかわからない日本語版を待たずに輸入版を入手。
ちょうど台風のため外出を控えた週末、久しぶりに家で2人戦をしたのでプレイ記をまとめてみました。


FullSizeRender


「パイプライン /  Pipeline」

12歳から
2-4人用
30分×プレイ人数


政府により長きに渡り独占されていた石油産業が需要に追いつけなくなり民営化へ。
プレイヤーはそれぞれ石油事業での起業により精製油の効率的なネットワークを作り、様々な市場で売買しつつ収入を得るのが目的。

ゲームデザイナー: ライアン・コートニー
アートワーク: イアン・オトゥール



IMG_4297


軸となる流れはこんな感じ。

1. 原油を買う
2. パイプラインを繋げて高品質な石油に精製
3. 市場などでより高く売る


目的はシンプルながらやることはたくさんあり、原油や精製油を保管するためのタンクや精製を効率化するためのマシーンも必要。

さらにメイン要素となるパイプタイルも政府市場やショップから買わねばならず、勝利点でもあるお金のやり繰りがとても悩ましくなってます。


そしてアップグレードカードというそれぞれの分野の専門家を雇うこともできるので、色々な作戦を試してみたくなりそう。


ルールを読んだ時点で、どことなく「ワイナリーの四季」にも少し通じるものがあるなと感じました。



IMG_4300


個人ボードにはタンクを配置していき、色の異なる3種類の石油をその上に保管できる。
原油→低級油→中級油→高級油と品質を上げていくほど高い収入に繋がります。

獲得したパイプタイルは個人ボード横にパズルで組んでいき、セグメント数が精製コストになる。


ちなみに今回はルール確認を兼ねたお試しプレイなので、初回推奨されていたものをすべて取り入れました。

*ランダム配置する精製コストマーカーから7を抜く
*アップグレードカード、指定の5種
*評価カード、指定の3種


ゲームの方は計4枚ある評価カードがある程度何をしていくか指針になり、初回推奨ではパイプラインの基本的なことをしっかりやる系でした。
慣れたらこれ以外の評価カードにしていくとよりゲームに味付けが加わり楽しそう。


その他、契約や注文タイルにマシーンでの精製自動化など面白い要素は色々あり書きたいところですが、長くなりそうなのでその辺りはまた次のプレイ記の方で。


ルール読みの時点から唯一引っかかっているのがアップグレードカードの購入処理で、例えば先手番の人たちが買ってしまうと2年目まで後手番は買うチャンスがなくなったりする仕様。

全体の出来の良さからもおそらくそのバランスで上手く調整されているとは思うので、これからリプレイを重ねながら色々試していきたいと思います。



IMG_4304



今回は2人戦だったこともありアップグレードカードの政府をレベル3まで特化できたおかげで、ゲームを通してそこから14枚のパイプタイルも獲得。

しかしながら我が社のパイプラインは1種類を必要以上に伸ばしすぎたりマシーンの場所を見誤ったりまだまだ全然上手くはいかず。
ラスト手番でなんとか1回だけマシーン起動させるのがやっとでしたが、自分のパイプラインを構築して自動化していく作業はなんとも楽しい。


ちなみにパイプラインは3年でゲーム終了となり、年を追うごとにラウンド数が少なくなるので後半の手番数の足りなさ感は「テオティワカン」にも少し似てるかな。
どちらのゲームもアクションの効率化がポイントだと思います。


そしてゲーム終了して得点計算へ。
ペナルティキューブも5個貰うなどまったく自信はなかったものの、最終得点は500点ほどで意外にも勝利。
現時点で何点くらいを目指すゲームなのかわからないけれど、もちろんまだまだかなり伸びしろはありそう。

相手はパイプタイルが少なく得点伸び悩んだようでしたが、次回はこうしようとしっかりビジョンを持っていたのはさすが。
自分としてもこの初回からすんなり上手くいかない難しさは好みです。


パイプラインはテーマやアートワークも素晴らしく、ゲームの方も十分やりごたえがあり感想戦ではお互い好意的な意見が飛び交う初プレイでした。
ただその間遊んでもらえなかった子供からは
「もう二度とやらないでね」
と釘を刺されてしまいましたが。


プレイ時間は初回なので結構かかってしまいましたが慣れたら普通のじっくり系と同じくらいでいけそう。
(ただしパイプのパズル要素に長考してしまう人がいると長引くと思うので要注意)


また4人戦なども試してみたい。











先日は2回目となるブラックエンジェルを遊んできたので少しまとめてみました。
初プレイしたのは1週間前とまだルールを覚えているうちにリプレイができてよかった。


自分的にはオールタイムベストなどに入るほど面白いというわけではないものの、程よいプレイ時間のおかげでリプレイもしやすいし十分に楽しめる作品だと思います。



IMG_4142



4人戦。通算2回目。
お一人初めてだったので上級ルールなし。

まずは上手番の2人が序盤から積極的にシャトルロボを宇宙に送り出し、異種族との交流カードを出していく。
その流れから自分の手番が来ると技術タイルの効率いい3枚買いができる状況だったので素直に実行。



IMG_4143



すると2手番で個人ボードに上の写真のような技術グリッドが完成したので、今回の方針はここを有効に使っていくことにしてみる。
ここで色々できると選択肢が広がり前回より悩ましかった。


ちなみに自分は基本的にどのじっくり系ゲームでもプレイ人数マックスで遊ぶのが一番好みですが、今回のブラックエンジェルも人数がいるほどより楽しめる印象でした。

ダウンタイムやプレイ時間が伸びるなど気になる点もいくつかあるものの、マックス人数ならではの濃密プレイ感を味わえるところや絡みの醍醐味要素が増すところも好き。

だからと言って2,3人でサクサク進行したり、逆にまったり遊ぶのも全然好きなので何人でも問題はなしですが。




FullSizeRender



ゲームの方は最終決算まで誰がリードしているのかわからない状態で、無事に惑星到着のハッピーエンディング。

このゲーム、ほんとに後半の巻きがとても早く油断しているとあっという間に終わりが来ます。
しかもある程度他プレイヤーの状況を見てトリガーに向かうのかも駆け引き要素になっていていい。


結果は53点で初見に続いて嬉しい勝利。
他の人のダイスを使えたおかげでゲームを通してリセットは1回のみと最小限に抑えて上級黒タイルもゼロという内容。
狙って黒タイルをなしにしたわけではなくそんな猶予がなかっただけです。


2位だった初プレイの人もたしか黒タイルなしで主にゲーム中の得点メインとわりと自分と同じようなスタイル。

3位の人のプレイは面白くダイス数をたくさんにして資源もがっぽり。
黒タイルを重視しつつ、後半にゲーム中に入るカード点もしっかり狙っていたので少し長引いたら俄然有利だったと思います。
(この人はいつもゲームのポテンシャルを引き出すような王道プレイを見抜くのが上手)

ただ(上手く表現ができないけれど)ゲームに対して見事なプレイができても、必ずしも勝利できるわけでないのが多人数ゲームの面白さでもあり、色々な相互関係が生まれることにより皆にチャンスがあるところもボードゲームの魅力の一つかなと感じます。


ブラックエンジェルはプレイ人数が増えてもそれだけ惑星に進む速度が上がる仕組みなので、4人でも相変わらず程よい時間で遊べてよかった。


また上級ルールなど色々試してみたい。







ブラックエンジェル 日本語版
ホビージャパン(HobbyJAPAN)
2019-08-09







週末は発売したばかりの新作ブラックエンジェルで遊んできたのでまとめてみました。

ブラックエンジェルは「トロワ」のデザイナー陣による久しぶりのベルギー産じっくり作品ということで購入。
宇宙テーマの大作という雰囲気が箱の大きさからも漂ってきますが、意外とプレイ時間はすっきり遊べるようにまとめられてます。

ただルールを読んだ段階では細かい処理や制約が多い系だったので、慣れないうちや人によってはその辺りで時間を費やしそうにも感じました。



FullSizeRender


「ブラックエンジェル」
12歳から
1〜4人用
60-120分


それぞれAIとしてブラックエンジェルという巨大宇宙船に乗り、人類が移住可能な惑星を目指すのがテーマ。

乗組員となるロボットたちをシャトルにぽこっと乗せて宇宙空間に解き放つのがとても可愛らしくて楽しい。
ここの要素がデュジャルダン作「ソレニア」とほぼ同じ仕様になってます。


ちなみにブラックエンジェルのデザイナーは「トロワ」「トゥルネー」と同じこの3人。

・デュジャルダン 「デウス」「ソレニア」
・ジョルジュ  「ギンコポリス」
・オルバン

美しいアートワークはイアン・オトゥールという「リスボア」「パイプライン」など手がけている人だそうです。



IMG_4126


プレイ記
3人戦。上級ルールなし

自分ともう一人は初プレイでしたが、すでに2回プレイ済みの人がいたのでルール説明してもらいいざスタート。
細かい処理も多くルールミスしやすそうな感じでも経験者がいてくれると一安心。


ゲーム的にはトロワとソレニアが軸になってるとして、ダイスやアクションの色とカード色を合わせる感じはコインブラやアンダーウォーターシティーズもなんとなく頭に浮かぶ。
(正直コインブラはあまり覚えてないけど)



IMG_4127


ブラックエンジェル内から使節団としてロボットを宇宙空間に送り出すと、3種の友好種族から色々な恩恵を得ることができる。(荒廃者という敵も存在)


このロボットたちはブラックエンジェルが進むにつれどんどん宇宙の塵になっていくのが儚い。前半から他の2人はこの健気なロボット使節団を順調に送り込んでました。

やはりこの時に配置できる異種族カードでのアクションが効率よくポイントになりそう。
そしてこのゲームは条件を満たせば他プレイヤーの配置カードやアクションダイスも使用できるので、手番が回ってくるまでの展開次第ですることが変わったりして悩ましく面白い。

もう一つのポイントは黒色の上級技術タイルでゲーム終了時の大きな得点源になる。
このタイルの得点方法は説明書の書き方が少しおかしかったのでルールミスに注意。



IMG_4128


手札は上限6枚までだけど、赤い荒廃者カードは何枚でも所持できる。
初めてなのでカード管理の感覚はわからず探りつつ進行していると、得点を伸ばせそうな指針となるカードもちらほらありそれに向けて下準備をしてみる。


写真がないけれど技術タイルをパズルみたいに差し込んでいく個人ボードがあり、ここでの処理もなかなか新鮮に感じて楽しい。
終了トリガーなども含めてさすがよくできているなと思います。(処理は多いけど)



FullSizeRender


結局、荒廃者に破壊される前に無事目的地に到達して終了。エンディングが変わると多少得点要素も変わる。

結果は下準備していたことを得点化に切り替えるタイミングがギリギリ間に合ったおかげで僅差ながら嬉しい初見勝利。
ちなみに黒タイルにはそれほど力を入れず(入れる暇がなく)8点のみ。


予想を超えて終了までの加速が早く、中盤辺りでそれに気づき焦りつつ結構プランを大幅にはしょってギリセーフだった感じ。

でもこのやりたいことがほとんどできない状態で終わる感じはとても好み。
ニュートンみたいにやりきれてしまうものより次こそはと色々試してみたくなっていい。
まだ1回プレイのみの感想ですが。


プレイ時間は初回ということでかなりゆったり遊んでいたけれど2時間ちょい。
ゲーム中に間延びしにくく、二つの終了トリガーがあることにより終盤の駆け引きやドラマも生まれやすい印象。
コンコルディアやアルティプラーノに村の人生など複数のトリガーあるタイプは好きです。



ブラックエンジェル初プレイ
個人的ざっくり感想まとめ

・細かい制約や処理が多め
・シャトルロボがかわいい
・万人受けではないと思うけど、ゲームはよくできていて面白い
・終了条件が早さも含めていい
・手番が回ってくるまでの展開次第で多様な方向性が生まれて悩まし楽しい
・(慣れれば特に)程よいプレイ時間でリピートしやすそう
・持ち運びは大きくて重い




好みはそれぞれなので参考になるかわかりませんが、自分は宇宙テーマはそこまでツボではないけれど全体的に初回は好感触でした。
次は上級ルールでも遊びたい。










ブラックエンジェル 日本語版
ホビージャパン(HobbyJAPAN)
2019-08-09















にほんブログ村 ゲームブログ アナログボードゲームへ
にほんブログ村




その他ランキング

 


先日久しぶりに遊んだブラスバーミンガムで実際ゲーム中にルールを忘れやすくてミスしやすいなと感じたところを何点かまとめてみました。



1.  リンクタイル(船、鉄道)は都市に自分の産業タイルなくても繋げていける。
アンダーウォーターシティーズと同じで都市は素通りして移動網は作っていけます。



2.  鉄道タイルを敷くには石炭が必要ですが、その時に配置した鉄道タイルが供給源と繋がっていればいい。
(配置前に供給源と繋がってなくてもいいということ)

ここも先日のゲーム中にどっちだったかわからなくなり確認しました。
普通はコストを先に確保して払ってから配置という感覚だったので納得しつつも少し意外。
あと鉄道2本敷きをする時はビールも必要ですが、2本目の鉄道と供給源が繋がっていれば他人のビールを使用できます。



3.  石炭を市場から購入できるのは炭鉱に石炭が1つもなく貿易アイコンのある都市と繋がっている時ですが、炭鉱を配置した時に自動的に市場に売れるのも繋がっている時だけ。
(鉄は繋がってなくても可)



4.  ビールは繋がっていれば好きなところから使える。(自分のは繋がってなくていい)
石炭の場合は近いところから使わなければいけないので混同しやすい。



5.  売却時のボーナスを貰えるのは隣のボーナスビールを使用した時のみ。



以上5点が前回プレイで気になったところ。
アナウンスされている日本語版が発売されてしまえば確認もしやすくなり遊びやすくなると思いますが、現状自分は英文ルールしかなく少し間隔が開くと細かいところを忘れてしまうのでここにまとめておきました。
参考になれば幸いです。













前回プレイ記事にした白ブラス4人戦は最終ラウンドになかなかの三つ巴が盤上で繰り広げられていて、ブラスの魅力も出てると思いたまには部分的に少し掘り下げてまとめてみました。


最終ラウンド直前の状況
(1ラウンドで2アクションづつできる)

結果1位の人  この時おそらく3位  3手番目
       2位の人  この時おそらく2位  2手番目
       3位の人  この時1位  4手番目

手番順は前のラウンドにお金を使わなかったプレイヤー順に毎ラウンド変わります。
この手番順の妙によりビールなど盤面の状況が変わり結果に影響する醍醐味もあり。


最終ラウンドスタート
1. まず1番手のプレイヤーがボーナスビールを使用して、盤上に残ってるビールが自分の醸造所の1つのみに。

2.  2番手のプレイヤーが醸造所を新たに置いて盤上にビール2つ追加される。

ここで自分とおそらく4番手のプレイヤーも内心少しホッとする。
というのも鉄や石炭は市場で購入ができるけれど、ビールだけは盤上にない限りどうすることもできない仕様。
そして勝利点化する売却アクションや効率の良い鉄道2本敷きアクションにはビールが必要になってます。(特に売却時は重要)

結局、2番手プレイヤーはビールを1つ自分で使用してもう1つは誰かに消費してもらい醸造所点やリンク点を伸ばせればという思惑。
この時点でビールは残り2つに。


3.  ここで3番手の自分はどうしても売却したいタイルが2枚あり2つのビールが必要。
多少ヒヤヒヤしてましたが一応ワイルドカードも1枚持っておいたのでいざとなれば1アクションめで醸造所を置くつもりでした。(これがなかったら本当にドキドキしながら手番を待つハメになっててビールやワイルドカードの大切さが身にしみる)

結局ビールは2つ残っていたので売却の後もう1アクションで鉄道を敷くことができて、この手番で計40点近く獲得。
同時に2番手のプレイヤーも醸造所が裏返り10点くらい加点と協力プレイのような側面も。

鉄や石炭もそうですがこのプレイヤー間に起こる相互関係も市場の価格変動を含めてこのゲームの面白いポイントです。


4.  4番手のプレイヤーはビールが盤面になくなり2アクションで鉄道2本を敷いて終了。
お金は十分用意していたと記憶しているのでビールがあればもっと加点していたかと思います。

最終的に1位から3位までで5,6点差しかなかったことをみると、ほんの少し順番や展開が変わるだけで誰にでもチャンスのある状態がラストまで続いていたいいゲームだなと改めて感じました。(点差以上に結果は紙一重だったと思います)


ブラスの振り返り後記でした。


↑このページのトップヘ