今回はあまり遊ばれているのを見かけないものの、個人的にはなかなか名作だと思っている作品を3つピックアップしてみました。


①「ハワイ」

古代ハワイが舞台の雰囲気よいワーカープレイスメントで、やることはシンプルめながらゲームの奥深さがしっかりあるところがいい。

ゲーム終盤までを見据えながら状況を判断する1手1手の悩ましさが、個人的には「ロシアンレールロード」にも少し通じるものを感じる。

どちらも初見で上手くやるのはなかなか難しめだと思うけれど、そういうゲームもやり込んでいく楽しさがありいいと思う。(むしろそういうタイプの方が自分は好み)

日本ではあまり流通していないようなので見かけることが少なめですが、テーマやコンポーネントも素敵でおすすめです。





Hawaii Board Game
Publisher Services Inc (PSI)






②「ダイナスティ」

中世ヨーロッパを舞台に政略結婚をテーマにしたアートワークも素敵なマティアス・クラマー作品。

名のあるデザイナーなので隠れた名作枠は微妙かもですが、発売当初こそ話題になったもののあまり見かけなくなった気がして選んでみました。

プレイヤー間の絡みが特徴的な内容でもあるので4,5人で遊ぶとより楽しめると思います。

ゲームとしてはその時の噛み合い方で好不調の波も大きく、得点差が生まれやすい面もあり。
なので経験差をそれほど気にせずわいわい遊べるところは、先ほどの「ハワイ」や「ロシアンレールロード」とは逆に初見の人にも声をかけやすい印象。

政略結婚というユニークな世界観を上手くゲームで楽しめるようになっていてデザイナーの力量も感じます。(手番順の補填だけはつけて欲しいけど)





③「ウィーン」

19世紀のウィーンを舞台に馬車で街を巡り影響力を上げていくのが目的。中量級に収まっていてダイスプレイスメントをお手軽めに楽しめるところもいい。

発売当初に購入してこれまでゲーム会など色々な人に遊んでもらってます。

先ほどの「ダイナスティ」と同じく他プレイヤーとの絡みがポイントになっていて、5人まで対応しているのは嬉しい。(ちなみにどちらのゲームも3人から)

メインボードは昼と夜のリバーシブル仕様になっていて「ロココの仕立屋」のような雰囲気あるアートワークも綺麗です。








以上、3選でした。
次点としてはブラント夫妻の「ムラーノ島」を選んでおこうかな。
記事を書いていてどの作品も久しぶりに遊びたくなりました。


今回選んだ3作品の共通点である5人対応ゲームはこれまで重宝する場面も多かったので、そこもさりげなくポイントのひとつです。
あとはやはりテーマ世界観やアートワークがいいことも。


好みは人それぞれなので合う合わないはあると思いますが、何かの参考にでもなれば幸いです。