カテゴリ: 好みのボードゲーム


今回はここ5年くらいに発売されたボードゲームの中から、個人的に完成度が高く感じて気に入っているじっくり系作品を5つピックアップしてみました。

その他にも気になっている新作など思いついたことも書いていくつもり。
あくまで好みの視点なので気楽にサラッと読んでもらえれば幸いです。


まずは近年のお気に入り5選を発売年の順に。

①テオティワカン (2018)

「ツォルキン」に続くメソアメリカ文明シリーズでタッシーニ作。
購入して最初に遊んだ時からとても面白いと思ったし、その後に出た拡張入りなども含めてわりとリプレイもできてる。

現在はもっぱらオンラインで海外の見知らぬ人たちと遊ぶのがメイン。
少し前に記事にもしたけれど、そこでランキング上位になるほどに世界の猛者たちとより深みのあるゲームも体験できて評価もさらにアップ。

基本版ですでに完成度が高く、シンプルな進行なのにとても懐が深いところが気に入ってます。
ランダム配置要素や他プレイヤーの動向などによって、毎ゲーム作戦が変化しつつその幅も広いところが◎

テーマ的にも最近増えてきた宇宙、SF系よりも古代文明は断然好み。
ただしいて言えば「仮面」要素のバランスが良くないので、せめて仮面はコストなしにするとかの方がよかったかな。









②マルコポーロ 2 (2019)

名作「マルコポーロの旅路」の続編で、デザイナーはルチアーニとタッシーニ。

初代を飽きるまでやりこんでいたこともあり、同じテーマの今作は新鮮味を感じず、発売当時あまり期待してなかったのが正直なところ。(購入もせず)

しかしながら初見の感想は「2としてブラッシュアップされつつとても良くできているな」と率直に感じました。(ちなみに自分の周りには合わないという人もちらほらいたけど)

「翡翠」という新資源は面白いし、旅や依頼書もよりテーマ通りゲームに馴染んでいていい感じ。
バランス的にも完成度がとても高くて、さすがルチアーニ&タッシーニと素直に感心してしまう。

なにより遊んでいて楽しくやりごたえもあるし、色々なキャラクターを試したりランダム配置要素のおかげでリプレイ性も言うことなし。

ということで、現在はオンラインでもできるようになったのもありすっかりお気に入りに。
そのうちもっと内容に深掘りした記事も書いてみたい。









③バラージ (2019)

ダムを作って水力発電するという魅力的なテーマのルチアーニ&バティスタ作品。
とても期待していたので日本語版の発売に合わせてしっかり購入。

コストが「重機」になっていて、使い捨てではなくホイール上で一周してまた戻ってくるのも面白い。
その他にも初期能力が色々変えれたり、上流から流れてくる水の取り合いなどリプレイ性も高くやりごたえ十分。

個人的な好みでいうと気になるところもいくつかあるけれど、ここ5年の中での5選にはやはり入れておきたいかな。









④テケン (2020)

古代エジプトをテーマにしたタッシーニとタージの共作で、「テオティワカン」「タワンティンスウユ」などと同じTシリーズ。

ここまでピックアップした作品が全てルチアーニとタッシーニ絡みになっていることからも自分の好みがハッキリ出てる感じ。

ただここ最近めの「タバヌシ」(2021)「ゴーレム」(2021)はちょっと自分の期待値より低めでした。
コロナ禍という普段と違う制作状況もあったのかも。

直近では「ティルトゥム」(2022)はなかなかよかったし、「ダーウィンズ・ジャーニー」(2023)にも期待したい。
盤面の雰囲気からは「ニュートン」と「ティルトゥム」っぽいイメージだけどどうかな。

話が少しそれましたが「テケン」は購入してなかったので、ちょこちょこ遊ばせてもらっていたらすっかりお気に入りに。

ダイス目のままならなさが苦しくやりごたえあるところが好みで、少し慣れたらゲームも思いのほか重過ぎずシンプル進行で切れ味も◎

タッシーニの毎回ユニークなダイスの使い方を盛り込んでくるスタイルや、盤面にも遊び心を加えてくるスタイルが好みにハマってるんだと思う。

少し気になる点としては初期布告カードがわりとゲームを左右してしまう時もある気がするので、せめて3,4枚から選べたらよさそう。

まだまだ色々試してみたいし、オンラインBGAに来てくれたらかなり嬉しい作品のひとつ。
他にもこの辺りが来て欲しい↓

「オルレアン」
「ダイナスティ」
「アルティプラーノ」
「ロココの仕立屋」
「村の人生」
「ティルトゥム」
「ニュートン」
とか。








⑤グレートウエスタントレイル 第2版 (2021)

「モンバサ」「マラカイボ」などのプフィスター作品の新版。

もともと基本版が完成度高く自分のオールタイムベストにもすでに入れてありますが、さらに微調整と基本を損ねないちょっとした新要素をプラスしてとてもいい感じ。
(プフィスターのゲーム作りの力量はすごいなといつも思う)

アートワーク的には基本の方がやや好みだけど、個人ボードやコマがアップグレードしてあるのは遊び心地も良くなっていて素晴らしい。

今作には単独拡張「アルゼンチン」(2022)があり、「ニュージーランド」(2023)も予定されているので、機会あればどちらも遊んでみたいところ。

ちなみに今現在、未プレイで興味あるのは「ダーウィンズジャーニー」「グレートウエスタントレイル:アルゼンチン」「村の人生BB」かな。








以上5選でした。
次点としては「プラハ」(2020)とか。あと「ウェザーマシン」(2022)なんかも面白かったし、記憶を辿れば色々出てきそう。

あと自分の周りでは「アルナック」(2020)「デューン」(2020)辺りが人気だった印象。
自分的にはどちらも「誘われればやりますよ」という感じでまあまあ気に入ってます。

ちょっと長くなってしまったのでこの辺で。








今回はボードゲームの好みをテーマにしてざっくりとまとめてみました。
といっても完全に個人的な好みを書くだけなので、軽い感覚で見てもらえれば幸いです。

ボードゲーム始めたての頃はどれを遊んでも新鮮で面白く感じていたものの、歴が長くなるにつれ選り好みも多少してしまうようになってきたかな。

最後にボードゲーム紹介もあり。


☆まずは好みの要素を思いつくまま
ほのぼのテーマ
ワーカープレイスメント
ダイスマネジメント
2時間〜2時間半くらい
シンプルで奥深い
言語依存なし
雰囲気あるアートワークのメインボード
近年めの洗練された作品
終了トリガー(複数も◎)
得点どんどん入るタイプ
目的カード
簡単にやり切れず苦しめな設計
テーマは国名地名、南国、古代文明など色々



★苦手な要素(基本的には好みの逆要素)
テキスト系
陣取り
直接攻撃
3時間以上
SF、ファンタジー
ルール細かすぎ
記憶力系
得点シビア(ウヴェ作品とか、嫌いじゃないけどあまり得意じゃない)
パズル系もそれほど
あと六角形のヘキサゴン型のあるゲームがなぜかあまり好きになれない


だいたいこんな感じ。
その上でこれまでハマったお気に入りゲームを簡単なコメント付きで振り返ってみます。
(以前記事でまとめたオールタイムベストと被りますが)


「村の人生」
初めてドンピシャだと思った作品。
テーマも良く、雰囲気あるメインボードでじっくり遊べる2時間級ゲーム。
ボードゲーム歴1年目くらいだったのもあり、遊ぶモチベーションも高くとにかく楽しかった。
「村会」という、ずっと村の人生で遊ぶイベントをやったりもして参加した人たちにも好評でした。

初めて目的カードに出会ったのもこの作品。
当時は意識してなかったけれど、終了トリガーが複数あったり言語依存なしなどやはり先程上げた好みにほぼ当てはまる。

村の人生はじっくり系初心者などかなりたくさんの人におすすめしたり、拡張入りを5人戦で満喫したりとリプレイ回数も多くやはり思い入れがあるな。








「マルコポーロの旅路」
自分が遊んでいた頃は日本語版はまだなく「マルコポーロの足あと」って呼ばれてた。
そして浸透するのに少し時間かかりましたが、おすすめしているうちに皆ハマり「村の人生」と同じくらいリプレイもできた作品。

出会ったタイミングもボードゲーム歴2年目くらいのおそらく一番モチベーション高かった時期で、本当に遊んでて楽しかった。

このゲームで初めてダイスマネジメント(ダイスプレイスメント)を知る。
これもとても好みの要素でした。

あとは初期能力の要素も自分はこれが初で、その面白さに完全にハマった感じ。
今では多くの作品に取り入れられてるけれど、この要素に関しては好みではあるも良し悪しあるなと思う。









「ロココの仕立屋」
「ダイナスティ」
同じ作者なので一緒に。
どちらもテーマが面白く、メインボードの雰囲気がとてもいい。
こちらもたしかボードゲーム歴2年目くらいに、濃密な5人戦とかもよく遊んでいたと思う。
なのでお気に入りとして特に印象に残っている2作品です。(言語依存もなし)



こちらは新版↓



(ダイナスティは日本語版なく流通少なめかも)



「ロシアンレールロード」
「ハワイ」
作者は違うけど共にハンスイムグリュック社。
シンプルで奥深いワーカープレイスメントという点で自分的に似た部分も感じる2作品。
どちらもやはり好みでオンラインでも海外の人たちとよく遊んでました。
そういえば世界ランキングでも一応最高位は共に10位以内に入ったことあり。

シンプルで奥深いといえばマックゲルツも「コンコルディア 」「ナヴェガドール」など思い浮かぶ。
(このゲルツ2作品は終了トリガー2つあるところも好み)






(ハワイも流通少なめ)



「ツォルキン」
「テオティワカン」
タッシーニ絡みの古代文明テーマでどちらもとても面白かった。
やることはシンプルだけどゲームは奥深く複雑めで、やりごたえも十分。
言語依存なく個人ボードもなく、メインボード上のみで進行していくのもかなり好み。


その他、ほのぼのテーマ系では「ワイナリーの四季」やアルティプラーノ」なんかもよく遊んだ。













こうしてまとめながら改めて、やりごたえありつつシンプルめに遊べるゲームがとにかく好きなんだなと再確認。

最近はあまりこれだという作品に出会えておらず、ハマるほどではないけどいい線いっていたのは「プラハ」とかかな。



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